【新作】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


 大翔さんはビックリしたような表情をしていた。

「はい。スリーデイズのプリンを贅沢に食べてもらうために、このイベントのためだけに開発したパフェです。フルーツは各産地から取り寄せたものを使って、色鮮やかに仕上げました。 周りのホイップクリームは甘さをプリンのカラメルとの相性を考えて、少し控えめにしています」

 これが、わたしたちスリーデイズが生み出した究極のパフェだ。 フルーツやホイップクリームにもよりこだわって、より美味しいものを使った。

「いただきます」

 大翔さんはスプーンを手に取り、一口頬張る。

「……どうですか?」

「うん、美味い。フルーツとシャキシャキ感とホイップクリームの相性もいいし、プリンの甘さもちょうどいいから、プリンとも合うな」

 その言葉を聞いたわたしは「……良かった」と胸を撫で下ろした。

「わたしたちにしか出来ないスイーツが出来たと思うの。 ちなみにね、このパフェに掛けるソースも一緒に開発したんだけど、それもかけて食べて感想がほしいの」

 大翔さんは「ソースも開発したのか?」と聞いてくる。

「うん。ソースはこのパフェに合うものを三種類用意したの」

 用意したソースはほろ苦なのにコクのあるのティラミスソース、甘酸っぱくて程よい酸味の三種のベリーソース、そして和の雰囲気を醸し出すとろみのある黒ごまソースを用意した。
 日本人から外国人にまで食べてもらえるように、それぞれ違う味のソースにした。
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