【新作】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


 わたしは大翔さんに「本当に……?」と問いかける。

「ああ。この黒ごまの香り、そして滑らかな舌触り……本当に和を感じられるソースになっている。 このソースで食べるパフェはパフェではなく、まるで゙お団子゙を食べているかのような感覚になる」

 こんなに嬉しい褒め言葉なんて、あるだろうか。……いや、きっとない。

「このソースは、最高のソースだな。パフェを食べているのに、まるで別のものを食べているかのように感じる」

「……ありがとう、大翔さん。最高の褒め言葉だよ」

「最後はベリーソースか。これもいただこう」

 大翔さんは最後のベリーソースをかけていく。そして再びパフェを口にする。

「……うん、これはこれでまた違うな。程よい酸味があるのに酸味が強すぎないし、ちゃんと甘みも感じるのにサッパリしていて、これは食べやすい」

 ……良かった、これも好評みたいだ。

「三種類のベリーが混ざり合ってるのに、ちゃんとどれも味の役割を果たしているな。酸味と甘みのバランスがとてもいい。 食事の後にサッパリしたい人には、もってこいなソースだ」

 どれも大翔さんからは好評だが、わたしは気になって「大翔さん、このソース……合格? このパフェは、美味しいパフェになってる?」と問いかけた。
 すると大翔さんは「ああ、合格だ。 これはスリーデイズにとって、新しい改革になること、間違いないだろう」と太鼓判を押してくれた。
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