【新作】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
【新しい未来を切り開く時】

スイーツイベントの始まり

* * *



「皆さん、おはようございます」

「おはようございます」

 イベントの当日の日、スイーツ開発部の部屋には大翔さんもやってきた。

「いよいよ今日は、イベントの日です。 ついにこの日がやってきましたね」

 今日は待ちに待ったイベント出店の日だ。イベントは今日から二日間に分けて行われるのだが、ありがたいことにスリーデイズは二日間とも出店させてもらえることになっている。
 このイベントを盛り上げて、スリーデイズを更に飛躍させるため、わたしたちは二日間を無事に乗り切れるように頑張っていくだけだ。

「皆さん、体調は大丈夫ですか?」

 大翔さんがみんなを気遣ってくれる。

「はい。大丈夫です」

「わたしたちも、バッチリですよ!副社長」

 片山さんが笑顔を向けると、大翔さんは安心したように「そうですか。なら良かった」と安堵の表情を見せる。

「イベントまで残り二ヶ月という少ない期間の中で、みんながこうして毎日残業してまで考えてくれたスイーツは、あのオガタ・カナデから太鼓判だっと妻が言っていました。こんなに嬉しいことはありません。……みんな、ここまで頑張ってくれて本当にありがとう」

 大翔さんがそう話すと、みんなからは拍手が起こった。

「皆さん、今日まで一緒に考えてくれて本当にありがとうございます。みんなのおかげで、無事に今日という日を迎えられてとても嬉しいです。 今日から二日間、無事に乗り越えましょう!」
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