【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


 面接の時間の確認をしたところ、時間帯的には問題がないというこで早速面接が決まった。

「片山さん、明後日の十三時から面接OK出たのでお願いします」

「ええ、わかったわ」

 大学院生か……。若い子が来てくれるのはやっぱりうちとしても嬉しい。
 フレッシュな子がいてくれると場も潤うし、やっぱり元気があって明るくなるから大歓迎だ。
 スリーデイズで働きたいという想いに溢れた人がたくさんいることが、わたしは何より嬉しい。

「若い子が応募してくれるのは嬉しいですね」

「本当にね」

 もっともっと、世界中の人にもスリーデイズを知ってほしいという大翔さんの想いは、きっと伝わってくれるはずだ。
 若い子にこそSNSなどからスリーデイズを広めてほしいという気持ちがあるから、若い子にもっとスリーデイズのスイーツを食べてほしいと、わたしたちはずっと願っている。

「わたしたち、スリーデイズをもっと良くしたいです。 だから、もっともっと美味しいスイーツを作らないとですね」

「そうね。由紀乃さんの言う通りね」 
 
 スイーツを食べて幸せな気持ちなってくれることが、わたしたちの一番の願いであることに変わりはないのだから。
 楽しい時や辛い時、悲しい時や落ち込んだ時、傷付いた時、嬉しい時。たくさんの感情がある中で、スリーデイズのスイーツを食べて笑顔になってくれたら、それが何よりの誇りだ。
 それほどまでに嬉しいことなんて、きっとないのだから。
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