【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
「森原さん」
「は、はい……」
「森原さんのそのお母さんのアップルパイ、レシピ教えてもらうことって出来るかな?」
そう聞かれたわたしは「あ、じゃあ……母に聞いてみます」と答えた。
「ありがとう。お願いします」
「は、はい……!」
「レシピが分かり次第、わたしたちで一旦再現してみましょう。 その後レシピ通りに試作してみて、そこから改良を重ねていきしょうか」
片山さんからの言葉で、わたしはお母さんにお母さん直伝アップルパイのレシピを聞くことになった。
「じゃあ今日のミーティングは、ここまでにしましょう。 今度のミーティングは明後日にします。では本日はこれで解散! お疲れ様でした」
「お、お疲れ様でした……!」
「お疲れ様でした〜」
今日のミーティングはこれにて終了した。ミーティングが終了すると、開発部の皆さんはそそくさとミーティングルームから出ていった。
初めてのミーティング、すごく緊張だらけだった……。
「森原さん」
「あ、はい」
「副社長からの伝言で。 森原さんに期待してるぞ、とのことよ」
「あ……は、はいっ!」