【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


 わたしがそう言うと、大翔さんは「そうだな。たまには一緒に料理するのも、悪くないな」と言ってきた。

「大翔さん、ベーコン何枚にしますか?」

「どうせなら、まるまる一袋使えばいいんじゃないか?」

「……確かに」

 わたしはベーコンの袋を開けると、フライパンにバターを引いてベーコンを乗せた。
 
「バターのいい香りがしてきたな」 

「うん」 

「俺もパンケーキ焼くぞ」

 そう言われたわたしは「お願いします、大翔さん」と伝えた。

「あ、ベーコンカリッとなってる」

 見た目はかなり最高なベーコンになったかな。

「美味そうに焼けたじゃないか」

「はい、後は目玉焼きですね。 大翔さん、目玉焼きは半熟派ですか?」

「……そうだな。強いて言うなら、半熟の方が好きかな」

 そう言われたわたしは「じゃあ半熟にしようっと」と言って、目玉焼きを焼き始めた。

「パンケーキもいい感じになってきたな」

「本当だ。フワフワしてそう」

 大翔さん、パンケーキの焼き方上手だな。フワフワがいい感じだ。
 なんか大翔さんの料理してる姿って、すごく新鮮。……けど、カッコいいな。
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