【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


「由紀乃? どうしたんだ?」

「えっ!? あ、いえ……」

 思わず大翔さんのその横顔に、見とれてしまった……。

「由紀乃、お皿出しておこうか?」

「あ、はい。お願いします」

「了解。 あ、なんか野菜乗せるか?冷蔵庫にレタスとかトマトとか入ってただろ?」

 お皿を取り出した後、大翔さんはわたしにそう問いかけてきた。

「あ、野菜乗せたいですね」

「OK。じゃあ乗せるか」

「はい」

 目玉焼きも焼き上がった後、パンケーキをお皿に乗せて、ベーコンエッグもパンケーキの上に乗せていく。

「トマト、ミニトマトだけどいいか?」

「全然いいです」

 大翔さんがレタスやミニトマトを、お皿の端に乗せてくれる。

「出来た」

「これで完成か」
   
 二人で一緒に作った朝食が完成すると、とてもテンションが上がった。

「美味しそう……」

 見た目はカフェで出てくるパンケーキ、そのものだ。

「コーヒーでも淹れるか」

「わたし、やりましょうか?」

「いや、俺がやるよ」

 大翔さんは本当に優しい。 わたしは大翔さんと結婚して、良かった気がする。
< 57 / 198 >

この作品をシェア

pagetop