【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
「由紀乃? どうしたんだ?」
「えっ!? あ、いえ……」
思わず大翔さんのその横顔に、見とれてしまった……。
「由紀乃、お皿出しておこうか?」
「あ、はい。お願いします」
「了解。 あ、なんか野菜乗せるか?冷蔵庫にレタスとかトマトとか入ってただろ?」
お皿を取り出した後、大翔さんはわたしにそう問いかけてきた。
「あ、野菜乗せたいですね」
「OK。じゃあ乗せるか」
「はい」
目玉焼きも焼き上がった後、パンケーキをお皿に乗せて、ベーコンエッグもパンケーキの上に乗せていく。
「トマト、ミニトマトだけどいいか?」
「全然いいです」
大翔さんがレタスやミニトマトを、お皿の端に乗せてくれる。
「出来た」
「これで完成か」
二人で一緒に作った朝食が完成すると、とてもテンションが上がった。
「美味しそう……」
見た目はカフェで出てくるパンケーキ、そのものだ。
「コーヒーでも淹れるか」
「わたし、やりましょうか?」
「いや、俺がやるよ」
大翔さんは本当に優しい。 わたしは大翔さんと結婚して、良かった気がする。