【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
「あ、写真撮ってもいいですか?」
「写真?」
「Instagramに載せたくて」
せっかく二人で作った朝食だ。見た目も良かったから、Instagramに上げたいと思った。
「撮ってもいいぞ」
「……じゃあ、遠慮なく」
写真を撮ってInstagramに投稿したわたしを見て、大翔さんは嬉しそうに笑っていた。
「え、なんですか?」
「いや、スイーツじゃないのに、幸せそうだなって思って」
「……そうですか?」
幸せそうか……。大翔さんはどうなんだろう?大翔さんは幸せなのかな……?
「さ、食べようか」
「はい。……いただきます」
「いただきます」
大翔さんの作ってくれたパンケーキをナイフで切って、半熟卵と絡めて一口口に入れた。
「ん、美味しいっ」
「半熟卵、美味いな」
「やっぱりパンケーキとベーコンエッグ、合いますね」
「ああ。ベーコンもカリカリで美味い」
二人で一緒に作ったパンケーキはとても美味しくて、思わず食べながら笑顔がこぼれた。
「ミニトマト美味しい。甘い」
なんでミニトマトって、こんなに美味しいのだろう。