【新作】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
大翔さんのその身体に抱かれてしまったら、わたしはもう後戻りができないような気がしていた。
「由紀乃……好きだ。お前を絶対に離さない」
汗ばんだ身体に張り付くその大翔さんの甘い香水の香りが、わたしの理性をこんなに簡単に狂わせていく。
抱かれる前は緊張と不安でおかしくなりそうだったのに、いざ身体が一つに重なり出したら、大翔さんはリズムよくわたしを快感の渦へと巻き込んでいってしまったのだ。
あまり男性の経験がないわたしだったのに、大翔さんとだとこんなにも気持ちよく、そしてこんなにも甘く快感へ堕ちてしまうのだと思ってしまった。
この人に抱かれてしまったら、わたしはもう大翔さんから離れられなくなりそうだった。
「っ……大翔さん、わたし、もうっ……」
「大丈夫だ。 ちゃんと手、握っててやるから」
そう途切れ途切れに呟くと、大翔さんはそう言って容赦なく唇を奪ってくる。
「好き……大翔さん」
「……由紀乃、ずっと愛してやる」
「はいっ……」
そしてお互いの両手をギュッと絡めながら握り合った瞬間、わたしたちはお互いに理性を解き放った……。