【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
「そうですね。試作の段階で食べるとまた変わると思うので」
小野寺さんからの一言で、いくつかリンゴをピックアップして発注してもらった。
頼んだは定番のつがる、ジョナゴールド、そして気になっていた紅玉、王林、シナノスイートを頼むことにした。
リンゴが届くまでに一週間はかかるとのことだったので、とりあえずパイ生地組と合わせて一週間後にリンゴが届き次第ミーティングを再開することにした。
「天野川さん、この後時間ある?」
「え、わたしですか?」
「ええ。お腹空かない? 何か食べに行かない?」
片山さんの小野寺さんから食事に誘われたわたしは「じゃあ、ご一緒させてください」と言って、食事に出かけることにした。
「ここよ、ここ!」
案内されて向かった先には、雰囲気のいいカフェがあった。
「うわ、すごい。可愛いですね」
「実はここ、一度来てみたかったの」
「さ、入りましょうよ!」
小野寺さんと片山さんの行きたいお店がたまたま一緒だったらしく、今回一緒に行こうということになったらしい。
そこにスイーツ好きのわたしも呼んでくれた、と言う訳らしい。