【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


「ごちそう様でした」

「美味しかったね」

「本当に、美味しかったですね」

 テラス席しか空いていなかったけど、美味しい食事を堪能出来た。
 
「ここのパンケーキ、めちゃくちゃフワフワでしたね」

「ね、美味しかった」

 ここのパンケーキは初めて食べたけど、このフワフワ感がたまらなかった。 

「天野川さん、インスタグラムに投稿したの?」

「もちろん、しましたよ」

 絶対にスイーツなどのインスタグラムへの投稿は忘れない。 これがわたしの日常だから。

「見たい。見せて」

「いいですよ」

 投稿したインスタグラムの写真を二人に見せると「ええ、天野川さん写真の取り方上手だねぇ」と片山さんが褒めてくれた。

「本当。魅せ方上手いね!」
 
「しかも、わたしたちがちゃんと入らないように撮ってくれてるんだね」

「はい。皆さんが入ってしまうのは、アレかと思って……」

 基本はスイーツの写真をメインに撮ってるから、人はあまり入れないようにしている。
 あくまでも、スイーツを載せるためのインスタグラムだから。

「今度は副社長も、連れて来ましょうね」
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