【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
「カフェ風、ですか?」
何それ、めっちゃいい……!
カフェで食べる美味しいアップルパイ、バニラアイス乗せ!って感じでいいかも?
「片山さん、それぜひやらせてください!」
「お、いいね、天野川さん。 じゃあ切ってみますか、早速」
「はい」
焼き上がったばかりのアップルパイを包丁で切ってみると、中からトロッとアップルジャムが出てきた。
「うわっ、すごい! トロッとしてる……!」
「あ、小野さん、冷凍庫からバニラアイス持ってきてくれる?」
「はい!」
トロッとしたこのアップルパイは、やはりインスタ映えすること間違いなし!
そこにバニラアイスをすくってアップルパイの隣に乗せると、さらにカフェで出てくるようなアップルパイの見た目になった。
「やばっ……!」
これがもしカフェで出て来たら、わたしたち女子はテンション上がるヤツだよ、これは!
「すごいですね、これ!すごく美味しそうに見える!」
「そうね!」
わたしは色んな角度で何枚か写真を撮って、インスタに上げてみた。
「こんな感じでどうですか?」
「いいじゃない!」
うん、イイ感じだ……!