【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
「あ、早速いいねが付きました」
これは嬉しい。みんな反応早いな。
「さ、冷めないうちに食べてみましょうか」
「はい」
わたしたちは早速、出来たてのアップルパイを試食することにした。
「いただきます」
「めっちゃいいニオイ……」
これは食欲そそられる香りだね。 食べたら絶対に美味しいヤツに決まっている。
「ん、美味しいっ……!」
今までのアップルパイも美味しかったけど、このアップルパイは格段に美味しくなっている。
バターの香りもより際だっているし、サクサク感もよりアップしている気がする。
「美味しい……。すごく美味しい」
お母さんのアップルパイから試行錯誤を重ねた結果、どんどん美味しくなっていく。
リンゴも今回は酸味と甘みのバランスの取れたジョナゴールドを使うことで、今までよりも風味も上がっている。
リンゴの爽やかな酸味と、生地に練りこまれたバターの風味が相まってまろやかになる。
そして口に入れた瞬間のバターの香りが、鼻からスッと抜けていくのが分かる。
「これは最高ですね」
「これ、すごく美味しいわね」
片山さんも、今回のアップルパイをかなり絶賛しているようであった。