【新作】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
【世界一美味しいアップルパイを目指して】
最高のアップルパイを作るために、妥協はしない
「片山さん、ちょっといいですか?」
わたしは早速、大翔さんからもらったアドバイスを片山さんに伝えてみることにした。
「天野川さん?どうしたの?」
わたしは片山さんに「あの、アップルパイの改良について一つ提案があります」と片山さんに告げた。
「提案?」
「はい。大翔さんから、アップルパイに使うリンゴを二種類にして混ぜてみたらどうかと、アドバイスをいただいたんですけど……片山さんはどう思いますか?」
片山さんはわたしの提案を聞くと、「なるほど……二種類混ぜてみるか。 それ、いいわね。面白そう!」と笑顔を見せてくれた。
「本当ですか?」
「確かに二種類のリンゴを混ぜるのは、わたしもいいと思う。 二種類あることでまた違った食感も味わえるし、トロッとした食感にシャキシャキとした食感を組み合わせることで、アクセントになるもなるね。……これは最高のアップルパイになりそうね」
片山さんもこの意見には納得の表情を示してくれて、「天野川さん、ぜひやってみましょう。スリーデイズの本気を、世間に見せつけてあげましょう」と微笑みを見せる。
「はいっ! やりましょう!」
わたしたちは早速、アップルパイの改良に取り掛かった。
まずはリンゴを二種類にするため、どれを組み合わせることから始めることになった。