甘くて、切なくて、また恋を
朝が来るのは憂鬱だ。だから、いつもベッドに入って目を閉じたら、永遠に夜が続けばいいなんて思ってしまう。そうすれば、偽りの自分にならずに済むから……。
でも、その願いがこの家に来てから叶ったことは当然だけど一度もない。朝が来て、目覚まし時計が鳴って、絶望の一日が始まる。
僕の名前は白馬翼(はくばつばさ)。身長百七十センチ、少しクシャッとした日本人にしては明るめの髪の高校一年生の男。戸籍だって男。でも、それを隠さなきゃいけない。
昨日は高校の入学式だった。今日から高校生活が幕を開ける。でも、僕は学校に行きたくないという気持ちしかない。
高校の制服は、男子は学ランで女子は赤いスカーフが可愛いセーラー服。僕は男子だ。でも、僕の部屋には女子の着るセーラー服が置かれている。そして机の上には、黒いロングヘアーのウィッグがあった。
「……」
人前に出る時、男を隠して女になりきるようになってもう何年だろう?嫌だと思っていても体は素直にセーラー服を着て、ウィッグをかぶる。鏡に映っているのは、高身長の女の子だ。本当に嫌になる。
でも、その願いがこの家に来てから叶ったことは当然だけど一度もない。朝が来て、目覚まし時計が鳴って、絶望の一日が始まる。
僕の名前は白馬翼(はくばつばさ)。身長百七十センチ、少しクシャッとした日本人にしては明るめの髪の高校一年生の男。戸籍だって男。でも、それを隠さなきゃいけない。
昨日は高校の入学式だった。今日から高校生活が幕を開ける。でも、僕は学校に行きたくないという気持ちしかない。
高校の制服は、男子は学ランで女子は赤いスカーフが可愛いセーラー服。僕は男子だ。でも、僕の部屋には女子の着るセーラー服が置かれている。そして机の上には、黒いロングヘアーのウィッグがあった。
「……」
人前に出る時、男を隠して女になりきるようになってもう何年だろう?嫌だと思っていても体は素直にセーラー服を着て、ウィッグをかぶる。鏡に映っているのは、高身長の女の子だ。本当に嫌になる。
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