甘くて、切なくて、また恋を
冬の日、雪がちらつく中を登校中、初めて手を繋いだ。朝倉さんは僕を男だと知っているから、顔を真っ赤にしていて可愛かった。手は驚くほどに冷たかったけど、幸せだ。
夏には二人で花火大会にも出かけた。花火が空に打ち上がる中、僕は朝倉さんにキスをして、正式に付き合うことが決まったんだ。
名前で呼ぶことを決めて、初めて「小雪ちゃん」って呼んだ。小雪ちゃんは「翼くん」って呼んでくれて、それだけで嬉しくて泣きそうだ。
小雪ちゃんとの日々は、毎日が特別。笑った時にできるえくぼも、困った時に髪に触れる仕草も、全部が愛しい。そして、小雪ちゃんの前では男でいられる。
「危ないから車道側は僕が歩くよ」
「重いでしょ?持つよ」
「髪、伸びたね。アレンジしてもいい?」
ちょっとしたことが嬉しくて、小雪ちゃんを抱き締めることが好きになっていく。小雪ちゃんの恥ずかしがるところも可愛くて、キスを落とした。
でも、幸せな日常は長くは続かなかったんだ。高校二年生の冬、僕は小雪ちゃんに呼び出されてカフェへ入る。このカフェは二人でよく行くカフェで、小雪ちゃんは先に座っていた。
夏には二人で花火大会にも出かけた。花火が空に打ち上がる中、僕は朝倉さんにキスをして、正式に付き合うことが決まったんだ。
名前で呼ぶことを決めて、初めて「小雪ちゃん」って呼んだ。小雪ちゃんは「翼くん」って呼んでくれて、それだけで嬉しくて泣きそうだ。
小雪ちゃんとの日々は、毎日が特別。笑った時にできるえくぼも、困った時に髪に触れる仕草も、全部が愛しい。そして、小雪ちゃんの前では男でいられる。
「危ないから車道側は僕が歩くよ」
「重いでしょ?持つよ」
「髪、伸びたね。アレンジしてもいい?」
ちょっとしたことが嬉しくて、小雪ちゃんを抱き締めることが好きになっていく。小雪ちゃんの恥ずかしがるところも可愛くて、キスを落とした。
でも、幸せな日常は長くは続かなかったんだ。高校二年生の冬、僕は小雪ちゃんに呼び出されてカフェへ入る。このカフェは二人でよく行くカフェで、小雪ちゃんは先に座っていた。