スキル〖魅了無効〗を獲得しましたが、甘い言葉に溺れたい〜溺愛?何それ、美味しいの?〜
改めてレイに恋をしていると自覚してしまうと、どうしてもこの距離感に恥ずかしくなる。
だけど、私に居場所を与えてくれた彼の傍に居たいから、仕方なく小さく首を縦に振った。
私の反応に面白そうに笑うレイと手を繋ぎ歩きだそうとするけれど、前にも聞いたような台詞が頭に響く。
『スキルが限界に突破します。
――これで私の役目を終わります』
「あ……」
体に力が入らなくなるのを察した私は、この事を早くレイに言わなければまた心配されると声を掛けようとひたけれど既に遅い。
ぐらりと傾いた体はもう言うことは聞かず、そのまま暗くなっていく視界の中に落ちていった。