スキル〖魅了無効〗を獲得しましたが、甘い言葉に溺れたい〜溺愛?何それ、美味しいの?〜
一人で食べるご飯は、寂しくて美味しくなかった。
でも、それとこれは別物で、レイが傍にいなかったのが寂しいみたいになるのは、ちょっと、なんていうか、恥ずかしいじゃない!
「ルフィアは本当に素直だな。顔に出やすい。真っ赤だぞ」
「い、言わなくていい!」
「大丈夫だ。今日はとことん俺の傍に居てもらうからな。昨日の寂しさを埋めてやる」
耳元でそっと囁かれ、尚のこと体温が上がる。
そういう甘いのは蜂蜜だけで十分よっ。
「だから、そうじゃなくって……!」
「温かい食事が冷めてしまう。さあ、食べよう」
手を引かれてレイに促されるまま、再び食事へも戻るけど、レイの視線を感じて今まで普通に食べていたはずの食事が、何故か喉をつっかえていくばかりだった。