スキル〖魅了無効〗を獲得しましたが、甘い言葉に溺れたい〜溺愛?何それ、美味しいの?〜
ただその事を追求すると、今度は本当に怒られそうだったから自分の中へとし舞い込む。
「さて。気を取り直して、早速魔法作成へと取り掛かるぞ」
咳払いをして気持ちを切り替えたレイを笑わないようにしながら、私は頷いて見せた。
私には魔法というものにはほぼ無縁だから、これから何をするのかよく分かっていない。
だから、しっかりとレイの言う事を理解するために彼に向き直った。
「まず確かめるべきものは……ユニークスキルか」
器用に散乱した床を歩いて、窓際へと移動するレイは顎に手を添えながら、何やら考え込む。
そして一冊の本を手に取って、私を見つめてきた。
「ルフィア。その魔法陣の上に立ってくれ」
言われた通り、足元に気をつけながら魔法陣の上に立つと、魔法陣の文字が浮かび上がる。