悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
専門分野でも頑張るミッシェルのかたわら、アメリアも頑張った。一人でも多くに彼女を知ってもらおう、交流を、と考えて伯爵令嬢としても協力にあたった。
参加できそうな茶会やガーデンパーティーを探しては、ミッシェルを連れて、積極的に参加した。
どうやら、前世が社会人だったことが役に立ったらしい。営業スマイルで自ら声をかけ、流れるような接客スタイルでもってミッシェルを紹介した。
そこに関しては、護衛として参加したクラークに意外がられた。
「お前も、頑張れば社交できるものなのですね」
まあ、これまでは必要性を感じなかっただけだからね……。
何個目かのガーデンパーティーで、アメリアはミッシェルの方を見守りながらそう思った。
そももそ〝悪役令嬢アメリア〟は、意地悪になるまでは引っ込み思案の女の子だったから、学んだ礼儀作法の社交技術を披露する機会がなかっただけだ。
外から、社交界から、そして王宮内からミッシェルの活動は続いた。
――気づけば、カレンダーは翌月へと変わった。
しばらくもしないうちに、彼女の良き評判をよく聞くようになっていた。アメリアも、ちらほらと「さすがは宰相様の才女だ」という会話を耳にした。
参加できそうな茶会やガーデンパーティーを探しては、ミッシェルを連れて、積極的に参加した。
どうやら、前世が社会人だったことが役に立ったらしい。営業スマイルで自ら声をかけ、流れるような接客スタイルでもってミッシェルを紹介した。
そこに関しては、護衛として参加したクラークに意外がられた。
「お前も、頑張れば社交できるものなのですね」
まあ、これまでは必要性を感じなかっただけだからね……。
何個目かのガーデンパーティーで、アメリアはミッシェルの方を見守りながらそう思った。
そももそ〝悪役令嬢アメリア〟は、意地悪になるまでは引っ込み思案の女の子だったから、学んだ礼儀作法の社交技術を披露する機会がなかっただけだ。
外から、社交界から、そして王宮内からミッシェルの活動は続いた。
――気づけば、カレンダーは翌月へと変わった。
しばらくもしないうちに、彼女の良き評判をよく聞くようになっていた。アメリアも、ちらほらと「さすがは宰相様の才女だ」という会話を耳にした。