天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~
「春花と申します!天女様」
「春花…ありがとう。ではお願いがあるの」
「なんなりと!」
「この子を…この子を助けてほしいの…」
我が子を春花に託す。
「この子は…」
「私の子よ」
「天女様の!?」
「この子をお願い…この子だけは助けて…死なせないで!」
必死に訴える蓬莱に春花はしっかりと頷いた。
「天女様…この子の名は?」
名前…。こんなに早く産まれると思わなかったから決めていなかった。