天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~
たくさんの書物が保管されている中で、最も重要な文書が保管されている間に入る。
朱雀は中から神籍簿を見つけると、その分厚い書物を開いた。
魔帝、魔后をはじめとし様々な神籍が記されている。
その中に戦神・紅蓮の名を見つけ朱雀は自慢げに微笑んだ。
紅蓮の名は赤く輝いていた。
名が輝いていればその者が生きている証拠だ。
薬師神の名を探し、やっとのことで見つけ出した。
薬師神の名は弱弱しくも輝いていた。
「…生きている…のか?」
生きているが弱っているということか?