天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~
「紅蓮の事?」
紅蓮は仕事を探すといい今日は別行動だ。
別にお金に困っているわけではないんだけれど私ばかりに頼るのは嫌なんだとか。
頼ってるのは私の方ばかりなのにな…。
「紅蓮っていうのね!で?いつ結婚するの?」
「けっ、結婚!?」
「するんでしょ?あなたもそろそろいい年だし、一緒に住んでるんだから当然そのつもりでしょ?」
たしかに…世間一般からすればそうなるのよね…。
でも紅蓮にはすでに奥さんがいるし…。
私も一応は許婚がいるし…。
「紅蓮とはしないわ」
「えー!もったいないっ。あんなにいい男なのに!」
「もうっ。木蓮さんったらそんな話ばかり!私の事よりも自分の婚姻を考えたら?」
「私は婚姻できないんじゃなくてしないのよ!」
「はいはい。そうですかー!じゃ、今日の薬はこれで全部よ。よろしくね」