天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~
「さあ。席に座って」
「今日はなんだか豪華だな」
「色々考え事していたら作りすぎちゃったわ。それより、あなたこそ何を隠し持っているの?」
席に座ると普段より品数が多く用意してあった。
白蘭が酒を持っているのをすぐに見抜いたので紅蓮は酒瓶を食卓に出した。
「そなたが好きだというから酒を買ってきた」
「ああ。お酒ね!」
「好きだと言っていただろう?」
「そ、そうね!ちょうど飲みたかったの!」
二人で乾杯をし酒を飲む。
「あっ。美味しい」
白蘭が酒を飲み顔を輝かせた。
やはり酒好きというのは本当のようだ。