天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~
「あとは私しか見ちゃ駄目!どんなに綺麗な人がいても私しか見ないで!わかった!?」
「…もうずっと前から白蘭しか見えていない」
言うと白蘭が嬉しそうに笑い抱き着いてくる。
そして白蘭は軽く紅蓮の頬に口付けをした。
「おいっ」
慌てる紅蓮を面白がるように白蘭はまたも隙を見て頬に口づけをしてくる。
何をしているのかわかっているのか…。
まったく私以外の男だったらどうなっていたことか…。
呆れる紅蓮に構わず再び唇を近づけてくる白蘭。
「んー…」
「白蘭…酔ったら他の男にもそういうことをするのか?」
「…他の男って?」
「月影…とか」
「しないわよ。紅蓮だけっ」