天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~
そんな氷輪は自慢の馬鹿力で薪をあっという間に完成させた。
「どうだ!白蘭!」
「ありがとう!頼もしいわね!氷輪」
褒めると嬉しそうに氷輪は笑った。
それから氷輪は月影のことをたくさん話した。
月影と氷輪は異母兄弟だそうだ。
「兄上はものすごく強いし優しいんだ!争いを好まず善良で慈悲深い!」
「月影のこと好いているのね」
「当たり前だ!私は将来、兄上のようになって誰からも好かれる天帝になるのが夢なんだ」
夢を語る姿は子供の様に無邪気だ。
本当に月影を尊敬しているのね。