天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~


いつも世話になってて何もできないと思われたら嫌だわ。


家から出るなと言われたけど夕方には帰ってくるからきっと大丈夫よ。


帰ってきた月影を驚かせちゃおう!


私は月影の驚いた顔を想像して笑った。


「よしっ」


はじめての街へ行くわよ。


月影がいつも街に降りる道を真っ直ぐ下り、しばらくすると人の賑わう声が聞こえた。


「ここが…街」


すごい…人がたくさんいる。


芸をする人、物を売る人、それらを買う人、色々な人がいる。


白蘭は周りを見渡しながら歩いて回った。


これはなんだろう。あれはなんだろう。帰ってきたら月影に教えてもらおう。


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