天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~
「ちょっとなんで顔をそらすのよ」
ぐいっと顔をつかんでこちらに向ける。
「…」
「私とあなたの関係は?」
「…」
「言うまで放さないから!」
「…友だ」
言うと同時にパッと逃げられた。
「あー!ちょっとどこに行くのよ!友達なら会っても大丈夫よね」
まったく友達のくせになんで、あんな態度なのよ。
でも謎は解けたわ。友達だから今まで助けてくれてたのね。
家に帰ると月影が私を迎えた。
「白蘭何か変わりはなかったか?」
「…ええ」
とっさに紅蓮とあったことを隠してしまった。
「なら、よかった。食事にしよう」