天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~


そして延輝は戦場へと発って行った。


延輝と会えない日々が続いて私は人間界で死にかけていた兎を近くにおいた。


延輝の活躍は凄まじく天界は相も変わらず平和だった。


戦場へ延輝を見に行きたいが天女の身である蓬莱は争いに身を投じてはいけない。


彼の無事を願うばかりだ。


それにしても、なぜいきなり戦が始まったのか…。魔帝は危険性は感じたものの、すぐに戦を起こすような気配はなかった。


不審に思った蓬莱は法術を使い魔帝の心を探った。かなりの法力を使ったが仕方がない。


そこで知った魔帝は天女を愛したと。





< 92 / 255 >

この作品をシェア

pagetop