惹かれたのは強く、眩しい子で。
「ミア、そのまま。」
「え?」
「外見てて。」
人1人分は空いていたエルシー様との距離がなくなり、振り返った私のすぐ側に座っていた。
何なのか分からない私は言われた通り、さっきと同じように外を眺める。
隣のエルシー様の気配を感じようと頑張るが、側にいることだけしか分からない。
「良いよ。」
良いよ。と言われ振り返るが、分かるのはエルシー様が隣にいることだけ。
「何か、あったんですか?」
「首触ってみて。」
首?と思いながら触ってみる。
別にいつもと同じ私の首
??と思いながらエルシー様を見て首を傾げる。
すると、指が何かに触れた。
細い、何か。
これって……。
「ネックレス…?」
「そう、欲しそうにしてたから。あげる。」
透明のお花が1つついたネックレス
シンプルだけど綺麗で繊細なものだった。
「でも…、」
「いらないは無し。ミアに買ったからミアがいらないならつけなくていいけど。」
「本当に良いの…?」
「毎日つけてくれる?棚にしまわずにつけてくれると嬉しいんだけど。」
飾り気のない私を心配してるんだ。
若干眉の寄ったエルを見ながら頷いた。
「服で隠れちゃうと思うけど、毎日つける。本当ありがとうエル」
私の宝物だ。
肌身離さずつけてようとエルの笑った顔を見ながら思った。