惹かれたのは強く、眩しい子で。
料理長に急遽ではあるが、お菓子を準備してもらい、私はお茶を持ち運べるよう準備した。
お菓子たちを籠に入れ、リラ様に帽子を被ってもらい、日傘を差しながら城の庭園をお散歩する。
「しばらく来てない間に色々咲いてる。」
「本当ですね。また少しずつお散歩しましょうか。」
「うん。…じっとしてるの嫌なの。」
お花を眺めながら呟いた姿を見て、我慢させてしまったと後悔する。
それから綺麗に整えられてる庭園をゆっくり見て歩いて、庭師ともお話になったリラ様
「お茶にしましょうか。」
庭園にあるガゼボで籠の中を広げる。
料理長が作ってくれたのは可愛らしいクッキー
それとともに私の準備した香りのいいお茶を準備する。
リラ様は座って心地良い風に吹かれながら風景を眺めている。
「リラ様どうぞ。」
「ミアも座って?私1人は寂しい。」
本当に寂しそうな表情で私を見つめるリラ様
お言葉に甘えてリラ様の正面に座って、リラ様とお茶を楽しむ。