惹かれたのは強く、眩しい子で。




料理長に急遽ではあるが、お菓子を準備してもらい、私はお茶を持ち運べるよう準備した。


お菓子たちを籠に入れ、リラ様に帽子を被ってもらい、日傘を差しながら城の庭園をお散歩する。



「しばらく来てない間に色々咲いてる。」

「本当ですね。また少しずつお散歩しましょうか。」

「うん。…じっとしてるの嫌なの。」



お花を眺めながら呟いた姿を見て、我慢させてしまったと後悔する。


それから綺麗に整えられてる庭園をゆっくり見て歩いて、庭師ともお話になったリラ様



「お茶にしましょうか。」


庭園にあるガゼボで籠の中を広げる。

料理長が作ってくれたのは可愛らしいクッキー
それとともに私の準備した香りのいいお茶を準備する。



リラ様は座って心地良い風に吹かれながら風景を眺めている。




「リラ様どうぞ。」

「ミアも座って?私1人は寂しい。」


本当に寂しそうな表情で私を見つめるリラ様
お言葉に甘えてリラ様の正面に座って、リラ様とお茶を楽しむ。



< 82 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop