囚われて、落ちていく
「そうだったんだ…」
「最初はね、ただ単に一服しようと思って寄ったんだ。それで接客してくれた都麦に惚れて、毎日通うようになったんだ。
都麦が真っ赤な顔をして接客してくれる姿が、とにかく可愛くて日に日に惚れていった。
でもどうしても“それ以上”踏み込めなかった。
どんなに、純粋に都麦に惚れてるからって俺は所詮ヤクザ。
そんな時に、都麦が告白してきてくれた。
……………もう、止められなかった……
振るなんて選択肢、俺にはなかった。
ごめんね……俺にあの時“都麦を振る勇気”があればこんな想いをさせずに済んだよね……?
………って、こんなの“勇気”って言わないか!」
「私は、刹那さんの全部が好き」
「都麦?」
「刹那さんの“つむちゃん”って呼ぶ声も、フワって笑う笑顔も、抱き締めてくれた時の少し臭う煙草の臭いも、少し怖い時があるけど普段は穏やかで優しいところも………だってこれは全部、私を愛してくれてるが故の私の為に気を遣ってくれてることでしょ?
本当の刹那さんは、自分の事を“俺”って言ったり、怖い人なんでしょ?
煙草も吸うし、それを私の為に必死で隠してくれてたってことだよね?
これは私が、自分の都合のいいように考えてるってことじゃないんだよね?」
「うん。そうだよ。全部、都麦に嫌われない為にしてることだよ」
「刹那さん、約束して?
もう、嘘はつかないって。
大丈夫だから。私は今更、放れられないから。
私も刹那さんの罪を背負うから。
きっと、私には想像もつかない悪いこと…沢山してきたんだよね?」
「うん、そうだよ。とてもじゃないけど、都麦には言えない」
「そう……」
「大丈夫。都麦には、恐ろしい事はさせない。
俺が一生守るから。
ただ………」
「ん?」
「一つだけ、覚悟して?」
「何?」
「裏の世界で俺は、賞金首みたいなもんなんだ。
だからって、そんな簡単に狙いには来ないけど…
裏の世界に、俺に勝てる人間はいないから。
でも、万が一死ぬようなことがあったら……」
「うん」
「都麦も、一緒に連れて逝くからね。
問答無用で、一緒に………
俺の言う“絶対放さない”はそうゆう意味だから!
覚えておいて?」
「最初はね、ただ単に一服しようと思って寄ったんだ。それで接客してくれた都麦に惚れて、毎日通うようになったんだ。
都麦が真っ赤な顔をして接客してくれる姿が、とにかく可愛くて日に日に惚れていった。
でもどうしても“それ以上”踏み込めなかった。
どんなに、純粋に都麦に惚れてるからって俺は所詮ヤクザ。
そんな時に、都麦が告白してきてくれた。
……………もう、止められなかった……
振るなんて選択肢、俺にはなかった。
ごめんね……俺にあの時“都麦を振る勇気”があればこんな想いをさせずに済んだよね……?
………って、こんなの“勇気”って言わないか!」
「私は、刹那さんの全部が好き」
「都麦?」
「刹那さんの“つむちゃん”って呼ぶ声も、フワって笑う笑顔も、抱き締めてくれた時の少し臭う煙草の臭いも、少し怖い時があるけど普段は穏やかで優しいところも………だってこれは全部、私を愛してくれてるが故の私の為に気を遣ってくれてることでしょ?
本当の刹那さんは、自分の事を“俺”って言ったり、怖い人なんでしょ?
煙草も吸うし、それを私の為に必死で隠してくれてたってことだよね?
これは私が、自分の都合のいいように考えてるってことじゃないんだよね?」
「うん。そうだよ。全部、都麦に嫌われない為にしてることだよ」
「刹那さん、約束して?
もう、嘘はつかないって。
大丈夫だから。私は今更、放れられないから。
私も刹那さんの罪を背負うから。
きっと、私には想像もつかない悪いこと…沢山してきたんだよね?」
「うん、そうだよ。とてもじゃないけど、都麦には言えない」
「そう……」
「大丈夫。都麦には、恐ろしい事はさせない。
俺が一生守るから。
ただ………」
「ん?」
「一つだけ、覚悟して?」
「何?」
「裏の世界で俺は、賞金首みたいなもんなんだ。
だからって、そんな簡単に狙いには来ないけど…
裏の世界に、俺に勝てる人間はいないから。
でも、万が一死ぬようなことがあったら……」
「うん」
「都麦も、一緒に連れて逝くからね。
問答無用で、一緒に………
俺の言う“絶対放さない”はそうゆう意味だから!
覚えておいて?」