【短編】貴方だけを愛しています
「好きとかの前に、謎の信頼感はあったよね;;」



「来未ちゃんと咲来ちゃんも、達也派だったものね?」



「……さぁ;;私が良くして貰ってたから、気に食わなくてって事も、あるかも」



「咲来なんて特に嫉妬の塊だからなー。だから来未の妨害したかも知れねぇぞ。達也と唯来より先にって」



「競う事なの?急ぐ歳でもないと思うけど。仕事だってまだ1年目だよ?」



「働いてねぇからな。あいつら」



「……は?;;」



「花嫁修業と言いながら、遊んでる」



「……そんな人たちに、妨害されるかも知れないの?」



「させやしないさ。とりあえず、食おう。唯来の好きな鱈が、煮詰まって崩れる前に」



「大丈夫だから食えよ」



「うん」



鍋を前に交わされてた会話。

お兄様から聞いた2人の話に、理解が難しく、不安も増して、表情が硬くなるのが自分でもわかる。

お父さんが気付き、とりあえず晩ご飯を食べる事に。

お手伝いさんがトレイに乗せて運んで来たご飯をたっちゃんの分と受け取り、取り皿横に置いてると、背を叩かれる。



「ブーブーキタキタ;;」



「何よ;;」



「スマホが震えてる」



…わかりづらい;;
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