【短編】貴方だけを愛しています
お兄様の変な反応に苦笑いしながら、鱈を取ってると、画面をこちらへとアピールして来る。

誰かと画面を見れば、登録外の番号。



『もしもし、将也お兄様?咲来です』



「「「『――…??』」」」



…そっちなの??



『お兄様、助けて下さい!何でお姉ちゃんは慧斗さんの相手に選ばれて、唯来が達也さんと結婚?信じられません!どうして私だけが?お兄様、私が達也さんと結婚出来るように出来ませんか??』



「お前、的渕の息子とやったんじゃねぇの?それなのに達也と結婚て言える神経なんだ?」



『だって!お兄様が抱けないって言うからじゃないですか!それに、慧斗さんとは一度だけです!誘われて、私が選ばれると思ったら、違ったんです!試されたんです!』



「おー、ご愁傷さん」



『お兄様、私は真剣なんです!お兄様が私でも良いのなら、話は変わって来ます!』



「無理」



『じゃあ達也さんを――…』



「死んでもない」



『え?えっ?達也さん?達也さんもいらっしゃるんですかっ!?』



「じゃあなー」



『今から行きま――…』



「あ、切ってしまった;;」



何をしてくれてるのっ!?
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