【短編】貴方だけを愛しています
デレデレした顔をそのままに、たっちゃんの腕に絡み付いて見上げると、鼻と鼻がすりすりとされる。



「イチャイチャ止めろ!;;」



「飢えてるの?;;また付き合ってあげたのに、何か不満なの?」



「とんでもない!;;莉帆チャンと付き合えて、どれだけ幸せか!ただ、大事な話をしてる時に、こいつらは!;;」



「飢えてるのね。後で良い子良い子してあげるから、大人しくしててね?マサ君?」



「うん。…………。子供扱い止めろ!;;」



「「「「…………;;」」」」



「莉帆と真逆で、可愛さ残した心優しそうな息子さんですね」



「恐れ入ります;;」



「お父さんも、お母さんにはデレデレだものね。反面教師よ」



「あっ!俺と本当はイチャイチャ、デレデレして居たいと??」



「普通で良いわ」



「失礼しました;;」



「お尻に敷かれて、将也にはピッタリな彼女ね」



「お前は尻に敷かれてないと、暴走しそうだからな。唯来と莉帆さんに、厳しく育てて貰え」



「育ってんだよ、俺は!;;」



「お父様について、ホテル経営を学んでも良いんじゃない?」



「う゛っ……!;;」



「嘘泣きしない」



「はい;;」



…弱過ぎる;;
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