稲荷寺のパラレル少女
突然自分がいなくなったことで英也たちは驚いているに違いない。
そう思った良介はズボンに手を入れてキッズ用のスマホを取り出した。
使用頻度は高くないけれど、親に言われて外へ出るときには必ず持ち歩くようにしている。
英也か大輝に連絡を取ろうと思ったところで、手が止まった。
電波がないのだ。
少し場所を移動してみても、手を伸ばして高い位置にしてみても、圏外から回復しない。
いつもなら、この辺は必ず電波があるのにな。
もしかしたら、こちらの世界では電波自体が違うのかもしれない。
そうだとすれば連絡を取ることは不可能になる。
みんな心配してるかもしれないな。
そんな後ろ髪を引かれる思いを残して、良介はスマホをポケットにしまったのだった。
そう思った良介はズボンに手を入れてキッズ用のスマホを取り出した。
使用頻度は高くないけれど、親に言われて外へ出るときには必ず持ち歩くようにしている。
英也か大輝に連絡を取ろうと思ったところで、手が止まった。
電波がないのだ。
少し場所を移動してみても、手を伸ばして高い位置にしてみても、圏外から回復しない。
いつもなら、この辺は必ず電波があるのにな。
もしかしたら、こちらの世界では電波自体が違うのかもしれない。
そうだとすれば連絡を取ることは不可能になる。
みんな心配してるかもしれないな。
そんな後ろ髪を引かれる思いを残して、良介はスマホをポケットにしまったのだった。