稲荷寺のパラレル少女
☆☆☆
夕方になるまで本殿で待機し、学校の就業時間近くになると良介と稲荷は2人で学校へと向かった。
さすがに学校内に侵入するのはリスクが高いので、一番イジメられる可能性が高そうな放課後を狙って監視するつもりだ。
現に、昨日こっちの世界の自分が殺されそうになったのも放課後だった。
門の影に隠れて自分たちが出てくるのを待っていると、英也が1人で校門を出てきた。
早足でどこかへ向かっているが、自分の姿はまだ見えない。
「どこへ行くんだろう」
「わかりません。追いかけますか?」
稲荷に質問されて一瞬迷った。
自分が出てくるのを待ってイジメを回避させるほうがいいかもしれないが、イジメを行っている英也はとうに校門から出て行ってしまった。
となると、今日イジメられる可能性は低くなったということだ。
「言ってみよう」
良介は稲荷に声をかけ、英也の後を追いかけ始めたのだった。
夕方になるまで本殿で待機し、学校の就業時間近くになると良介と稲荷は2人で学校へと向かった。
さすがに学校内に侵入するのはリスクが高いので、一番イジメられる可能性が高そうな放課後を狙って監視するつもりだ。
現に、昨日こっちの世界の自分が殺されそうになったのも放課後だった。
門の影に隠れて自分たちが出てくるのを待っていると、英也が1人で校門を出てきた。
早足でどこかへ向かっているが、自分の姿はまだ見えない。
「どこへ行くんだろう」
「わかりません。追いかけますか?」
稲荷に質問されて一瞬迷った。
自分が出てくるのを待ってイジメを回避させるほうがいいかもしれないが、イジメを行っている英也はとうに校門から出て行ってしまった。
となると、今日イジメられる可能性は低くなったということだ。
「言ってみよう」
良介は稲荷に声をかけ、英也の後を追いかけ始めたのだった。