君と恋を始めました
気になる女の子ｰ篤也sideｰ
｢はい。さようなら！｣

｢じゃあまたね｣


お互い家が反対だから菜々ちゃんは気を使ってそのまま最寄りの駅へ向かっていった。


西木菜々____


1年にとても可愛い子が来たって有名な子だ。
でもすぐに彼氏が出来たと噂が出来て少しずつ噂は小さくなっていってた。


俺は噂から勝手に、可愛いくて彼氏も居て幸せで、不幸とはかけ離れてる子なんだろうなと想像していた。


でも……


今日初めて会った君は感情のままにワンワン泣いていた…か弱い女の子だった。


俺は屋上で気持ちよく寝ていた。それから少し経って思いっきりドアが開く音がした。この学校の屋上はあまり使われていない。誰が来たのかとドアの方を見たら、凄く可愛い女の子が涙を溜めて屋上に入ってきた。


クリっとしたぱっちり二重に、栗色の少しウェーブがかったミディアムヘアー

薄いピンク色の唇で、泣いてたのか…頬が赤くなっている。


噂である西木菜々とは会ったことがなかった。でもこの時俺は確信した。この子が噂の可愛い1年生。西木菜々だと。


正直びっくりした。噂には聞いていたがこんなに可愛い子は見たことが無かった。いや、想像以上だったのだ。


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