トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜


私は、今日のチェックアウト予定のお客様の部屋番号と名前を急いでチェックする。
7時から9時の間がチェックアウトで混雑するため、先に備品の使用の有無をパソコンの画面で確認していた。

「初めまして、さくらちゃん」

さ、さくらちゃん? 誰? それも初めましてなのに…
私はきりがいい場所までカーソルを移動して、やっと隣の声がする方へ顔を向けた。
だ、誰??
スラリとした長身で人気者のモデルみたいに微笑む男子が私の隣に居た。
それも、ものすごく近いところに。

「は、初めまして…」

初対面のはずなのに、そのモデル風男子は私の顔に自分の顔をくっつけてパソコンを覗いてくる。
今日、二度目の強烈な胸キュンが私に襲いかかる。

「それ、僕がさっき確認したから大丈夫だよ。
さくらちゃん、思ってた雰囲気と全然違う。
いい意味で期待を裏切られた」


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