トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
「専務命令だ。いいな」
俺がそう呟くとさくらは思いっきり首を振る。
「無理です。
そんな勝手に仕事を休む事はできません。
皆、シフト通りにスケジュールを決めているのに、私がこんなふうに何回もお休みしたら、他のスタッフにしわ寄せがいって迷惑をかけてしまう。
こんな事続けていたら、私はフリージアをクビになります。
フリージアを辞めたくないので、明日の件はやっぱり…」
俺はさくらの言葉を遮った。
「さくらをクビにするやつがいたら、俺がそいつをクビにする。
即日にね」
さくらはもう一度ゆっくりと首を横に振る。
「というか、その顔の湿疹は、俺の責任なんだ。
俺がそうさせた。それは周知のとおりだ。
だから、俺が責任を持って、何もなかったように以前の白い肌以上の肌に戻す。
そうする事は当たり前の事だろ?
さくらの可愛い顔に傷をつけたのと同じだから」