トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
さくらは緊張した顔でコクンと頷いた。
そして、運転をする俺の顔を、また以前のようにジッと見つめている。
「そんなに俺の顔が好きか?」
ブラウスのボタンを二つ開けてシルバーの王冠型のネックレスをしているさくらの首元を、俺は俺でついつい見てしまう。
「ご、ごめんなさい…
好きというか、専務の瞳の色がすごく気になって。
今日みたいに天気のいい日に見ると、瞳の奥の方がグリーンに見えるのは私だけなのかな…」
「緑に見える?」
「はい!」
俺はクスッと笑った。
さくらの観察力は素晴らしい。
それほど、俺の全てに関心があるという事だ。
「緑かブルーか…
俺のマミーの瞳はそんな色をしてるよ」
「マ、マミー??」