トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
「さくらこそ、俺にとっては天使のような可愛い女の子だよ…
だから、その肌を、完璧に治してやるから。
本当にごめんな…」
さくらは首を横に振って、何かを言おうとした。
でも、俺は何も言ってほしくない。
だから、口封じのために強く抱きしめた。
「何も言わないで…
俺の好きなようにさせてほしいんだ」
さくらはすぐに体を離した。
きっと、唱馬の顔が浮かんできたのだろう。
俺は口角だけを上げて、意地悪に笑った。
「コーヒーを飲み終えたら、出発しよう」
さくらは頷くだけ。
俺はコーヒーを一気に飲み干して、さくらの方へ体を向けた。
「多分、俺の素性を聞きたくてウズウズしているはずだから、先に教えてあげるよ。
この間、さくらの話をたくさん聞かせてもらったしね」