トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
専務からメッセージが届いて、私が返信をする。
大した用事じゃなければ、それでやり取りは終了になる。
ただ、それだけの事なのに、どうしてこんなに落ち込んでしまうのだろう。
私は料理をする事をやめ、パソコンの前に座った。
だけど、大好きなオンラインゲームを始めてみても、何一つ集中できない。
私は立ち上がり、またキッチンに立つ。
スマホは、わざとパソコンの前に置いたままで。
夕食の準備をし終えると、私は我慢できずにスマホを手に取った。
「浅見から薬をたくさんもらったって聞いた
それぞれ飲み方に決まりがあって面倒くさいんだろ?
心配だから様子を見に行きます
二十分後に近くのコンビニまで来て」
え? 何??
私は専務からのメッセージを何度も読み返した。
薬の話がメインのはずなのにコンビニまで出て来てって、意味が分からない。
意味が分からないけど、私は心がときめいて、もうどうしようもないくらい浮かれ気分になっている。
すぐに着替えをして、軽く化粧を直して、髪を下ろして、部屋を飛び出した。