トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
スタッフに関してもスウィートルームの担当はハイレベルな優秀な人と決まっていた。
私にとっては遥か遠い場所にある。
「私とか泊っていいのかな。
もし、私が唱馬の部屋に泊まっているのが他の人にばれたらたいへんな事になりそう。
すぐにフリージアに連行されそう」
「何で? さくらが連行されるの?」
唱馬って本当に純粋過ぎる。
「馨月亭のスタッフが、馨月亭グループの御曹司の唱馬と別館のスウィートに一緒に泊まってたら大問題になっちゃうよ」
唱馬は冷めた顔をして、私の隣に移動してきた。
「そんなの無視すればいいよ。
今はそんな時代じゃない。誰とでも自由に恋愛できるんだから」
「でも、唱馬、教えて。
何で私なの? 私って、今まで地味に自分の好きな事だけして生きてきた変な子だよ。
唱馬みたいなモテイケメンに好かれた事なんて一度もないし、何だかいまだに信じられない」