トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
唱馬はそのモテイケメンというワードに首を傾げながら、私を後ろから抱きしめる。
唱馬はスキンシップが大好きな子供と同じ。
そういう私だって、スキンシップを求めている。
「実はね…
さくらを初めて見た時、びっくりしたんだ。
僕のおばあちゃんの若い頃にそっくりだったから」
「おばあちゃん?」
唱馬の吐息を首元に感じながら、私はそう聞き返した。
唱馬はゆっくりと私の前に回り込んで正面に座った。
「そう、おばあちゃん…」
唱馬は私の髪をそっと触る。
そして、赤く腫れた目元を見つめ、小さくため息をついた。
「僕のおばあちゃんはすごく可愛い人だった。
おじいちゃんは、あ、馨月亭の三代目ね、おばあちゃんに一目ぼれして、一年間、おばあちゃんを探し続けたらしい」
「探す?」