トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
「じゃ、そろそろ寝ようか?
このまま夜を明かしてもいいけど、さくらのお肌のためにも睡眠は必要だからさ」
唱馬はそう言って、私に浴びせるほどのキスをする。
くすぐったくて可笑しくて、眠るどころかクスクス笑ってしまう。
シングルサイズの小さなベッドに二人でくっついて眠る今、私は唱馬だけに恋をしている。
照明を落とすと、カーテンの隙間から月明かりがゆらゆら揺れている。
ゆらゆら、ゆらゆら…
唱馬の吐息を隣で聞きながら、ゆらゆら揺らめくぼんやりとした明かりをずっと見ていた。
少しだけ胸騒ぎがした。
でも、その理由を今は考えたくない。
私は目をギュッと閉じて、唱馬の胸の中に潜り込んだ。