トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜
「あ…」
可愛いさくらの顔はボロボロだった。
その痛々しい姿は、俺の強靭な心臓を一瞬で切り裂くほどの衝撃的だった。
苦しくて、何だか息ができないくらい…
さくらは慌ててマスクをし直した。
そして、大丈夫です…と小さな声で何度も言っている。
無意識のうちに、俺はさくらを抱きしめていた。
何てことをしてしまったのだろうと、何度も自分を責めながら。
「病院には行ったのか?
先生は何て言ってた?
ちゃんと治るって言ってたか?」
俺の中でさくらの存在がどういう場所に位置しているのか今は何も分からないけれど、でも、明らかに俺の胸の中をかき乱しているのは事実だった。
あの時、俺が一言止めようと言えば、さくらの顔はこんな風にはならなかった。
「病院には行きました。
時間はかかるけど、元にちゃんと戻るって言ってくださいました。
紫外線に当たるのを極力避ければ、このかさぶたみたいなやつもちゃんとした肌に戻るって」
「ごめん、本当にごめんな…」