トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜


さくらは渋々マスクを取ってくれた。
短い間に、顔から首筋、全部を確認する。
すると、耳の下の辺りに湿疹ともかさぶたとも言えない赤いものがあった。
さくらはすぐにマスクを付ける。

「ねえ、湿疹とかとは違う何かを見つけたんだけど」

「え? 何ですか?
もしや、汚れ? いや、お風呂にはちゃんと入ってるし、え、もしかしてイボみたいなもの?
そんなの私はまだ見た事がないし、え、何だろう…?」

さくらの慌てる姿は面白かった。
だけど、どういうわけか、俺の胸の奥の方に燃え盛る炎のような熱い何かが吹き出してくる。
その熱さのせいか、異常なほどにイライラしてきた。

「多分、俺の見た感じじゃ、キスマークだと思うけど」

「キ、キスマーク??」


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