No rain,No rainbow
7.
商品棚の整理をしていたら、
「もしかしてそのピンクの爪は、オレのため、ですか?」
振り向くと、拳を口に当てて笑う律さんと目があった。
昨日、入荷したばかりのピンクベージュのマニキュア。
ペディキュアだけにしようと思っていたけれど、脚の爪だけだったら、靴下に遮られて、気が付かないかも知れないし、キレイな色だから仕事にも支障がないだろうし。
色んな言い訳をしながら、昨晩手の爪に塗ったマニキュア。
小指と薬指にだけラインストーンまで忍ばせた。
こんなに早く気が付いてくれるなんて。
本心はもちろん、律さんのため。
「もしかしてそのピンクの爪は、オレのため、ですか?」
振り向くと、拳を口に当てて笑う律さんと目があった。
昨日、入荷したばかりのピンクベージュのマニキュア。
ペディキュアだけにしようと思っていたけれど、脚の爪だけだったら、靴下に遮られて、気が付かないかも知れないし、キレイな色だから仕事にも支障がないだろうし。
色んな言い訳をしながら、昨晩手の爪に塗ったマニキュア。
小指と薬指にだけラインストーンまで忍ばせた。
こんなに早く気が付いてくれるなんて。
本心はもちろん、律さんのため。