No rain,No rainbow
9.
「…わ…っ!あ…ッつ!!」
ちいさく叫んだと同時に鳴る、玄関のチャイム。
…やっぱり、今日も早く、ないですか?
玄関の横の摺りガラスには、見慣れた人影。
とりあえず、左手を背中に隠して、ドアを開けた。
「おはよう、ござい…ます?」
いつもの笑顔の律さんは、私の変化にいつも目ざとい。
「どうしたんですか?それ」
言いながら、私の髪の毛をひと束、自分の指に絡ませた。
・
ちいさく叫んだと同時に鳴る、玄関のチャイム。
…やっぱり、今日も早く、ないですか?
玄関の横の摺りガラスには、見慣れた人影。
とりあえず、左手を背中に隠して、ドアを開けた。
「おはよう、ござい…ます?」
いつもの笑顔の律さんは、私の変化にいつも目ざとい。
「どうしたんですか?それ」
言いながら、私の髪の毛をひと束、自分の指に絡ませた。
・